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オンセの呪い

オンセの呪い

コロンビアの元サッカー選手ジョン・ビアファラが逮捕された。
麻薬密輸容疑でアメリカの司法局から手配され、コロンビアのボゴタで地元警察に身柄を拘束されたという。
逮捕されたのは19日だが、ホルヘは今しがた知り、大変ショックを受けている。

彼は2004年にオンセ・カルダスでコパ・リベルタドーレス優勝を果たした。
決勝ではボカを相手にゴールを決め、大会MVPに選ばれている。
そして最後のトヨタカップに出場し、ポルトにPK戦で敗れたものの彼のプレーは高く評価され、ここでもMVPに輝いた。
その後、イングランドやスペインでプレーし代表にも選出され、13年に引退している。
ロングシュートが得意なMFだった。

ホルヘは以前、雑誌の企画でコパ・リベルタドーレス優勝チームへの密着・潜入取材を行っていた。
トヨタカップのプレビューものだ。
当然、スター選手のインタビューは必要で、コパ・リベルタドーレスMVPのビアファラにも行っている。
非常に気さくな人柄で、逆に日本のことを逆取材された。
「ホルヘとのサッカー対決」というバカげた企画にも付き合ってもらっている。
07年のコパ・アメリカ(ベネズエラ)の際、試合前のピッチで、「ジョン!」と声をかけて手を振ると、彼も降り返してくれた。

オンセ・カルダスの取材は、非常に楽しく印象深いものだった。
ボゴタからクラブがあるマニサレスへの飛行機で、偶然にも監督のモントーヤと一緒になった。
そのフライトは天候不良でマニサレスへ着けず、別の空港へ降りてそこからバスで移動することとなった。
当然、マニサレスへの到着は大幅に遅れる。

乗客の中に、友人の家を訪ねるというアメリカ人がいた。
友人が空港へ向かいに来てくれることになっていたが、遅延により友人は帰ってしまったようだ。
途方に暮れるアメリカ人。
住所は分かるが、電話番号は持っていない。
さらにスペイン語は話せない。

それを見たモントーヤは、「助けてやろう。タクシーで友人宅へ届けよう」といい出した。
そしてホルヘも一緒に乗って彼を無事に送り届けた。
監督とはこれで意気投合し、その後の取材にも最大級の協力をしてくれた。

そのモントーヤはトヨタカップ後、強盗の銃弾を頭部に受けて全身麻痺となってしまった。
そして10番を背負っていたアルゼンチン人のファッブロは、17年に幼女への性的虐待容疑で逮捕され、そして今度はビアファラだ。
ビアファラも無罪を主張しており、黒か白かは今後の裁判に委ねられる。
ホルヘとしては、彼らの主張が真実で、それが認められることを願うだけだ。

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