世界最恐に呪われた物
ホープダイヤモンド
45.52カラットという大きさを誇る、世界最大のブルーダイヤモンド「ホープダイヤモンド」は持ち主を次々と破滅させ、人から人へ移り渡る「呪いの宝石」です。
9世紀ごろにインドのデカン高原南部のコーラルという町の川沿いで農夫によって発見され、ヒンドゥー教の寺院に祀られる女神シータの像の目として嵌められたと言われています。
「ホープダイヤモンド」が知られ始めたのは1660年、フランスの行商人ジャン=バティスタ・タヴァルニエが像に嵌められたダイヤモンドを盗み出したことがきっかけとなります。
なんとダイヤモンドを盗んだ直後、タヴァルニエが熱病に罹って死んでしまったのです。
これはダイヤモンドが盗まれたことを知ったヒンドゥー教の僧侶があらゆる持ち主に呪いをかけたためだと言われています。
シュヴァリエが亡くなった後ダイヤモンドはフランス王室へ渡りますがフランス革命の最中に紛失し、1824年に実業家のヘンリー・フィリップ・ホープの手に渡ります。
以後3代に渡ってダイヤモンドがホープ家で管理されたため、このダイヤモンドは「ホープダイヤモンド」と呼ばれます。
ですが1896年にホープ家が破産、その後50年で8回も持ち主が変わった後、現在ではスミソニアン博物館に所蔵されています。
「ホープダイヤモンド」は呪いの宝石として持ち主に不幸をもたらしていると言われていますが、実際には最初の保有者であるタヴァルニエも寿命で死ぬなど、その呪いには脚色された部分が多いと言われています。
ただホープダイヤモンドが青く染まったのは、土中のホウ素によるものだと判明しているのですがダイヤモンドが生成される地下深くにはホウ素がほとんど存在しないことから、生成過程に謎が残されています。
またホープダイヤモンドは紫外線に当てると赤色の燐光を1分以上も放ちますが、その原理も明らかとされていません。