呪(のろ)いとは
人生には理由もなく騙されたり、利用されたり、奪われるときがあります。
そんな絶対に許せないことが起きたとき、その呪いの心を方向づけて、
願った通りの結果を引き起こすのが呪術です。
仏教ではどのように教えられているのでしょうか?
「呪い」には読み方が2つあります。
「のろい」と「まじない」です。
のろいとは、恨みや憎しみから、相手の不幸を願うことです。
まじないには、のろいも含めて、さらに病気を治すなど、
災いを除き、願いをかなえるプラスのものも含まれます。
プラスの場合は、どちらかというと祈祷になりますので、
ここではのろいについて解説していきたいと思います。
職場で上司に理由もなくパワハラを受けたとき、
「なんであんなヤツが上司なんだ、失脚しろ」
何かやりたいことを邪魔されたとき、
「あいつさえいなければもっと結果が出るのに」
と相手の不幸を願います。
また、彼や夫に不倫をされたとき、
「慰謝料を払って欲しい」
「すべてを失って欲しい」
「老後に動けなくなったときに復讐してやる」
と思います。
また、冗談なようで、
「豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえ」
というのも、呪いです。
このような呪いを実現させるための方法が呪術です。
呪いの心は、人間誰しも持っているので、
似たような呪術が世界中に存在しています。